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あの戦争は何だったのか―大人のための歴史教科書 (新潮新書)
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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| 人気ランキング: | 99127 位
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| 参考価格: | ¥ 756 (消費税込)
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海軍の責任を叙述しているのは評価出来る
太平洋戦争開戦当時石油の備蓄量は一般国民が知らされてたものよりはるかに多かったというのは真実である。この点で他のレビューで批判されているのは当たらない。そして、大平戦争開始の責任を陸軍よりも海軍にあったとしているも首肯出来る。この本では黒幕として海軍軍務局の石川信吾が名指しされている。ここら辺りは評価している。
しかし、連合艦隊司令長官の山本五十六を最終的に評価していないながら、記述として"戦術家"の指揮官として「天才的」と評したのは全く納得がいかないところだ。山本五十六のどこが天才的なのか?また、重用した黒島のどこに特別な才能があったというのか。ここに著者の戦後にはびこる海軍および山本五十六美化の残滓を見ることが出来て残念である。
山本五十六は歴史上類例を見ないおぞましい人間である。これから国運を賭けた大戦争を始めようとするときに軍艦に愛人をよび性愛にふけっていた。軍艦から愛人に出したラブレターが残っているがふやけていて気持ち悪い。古来からこうした行為は武運を汚すものとして戒められて来た。
山本は生涯一度たりとも戦争の前線に出たことのない海軍の官僚にすぎないのだ。性格は子供っぽく幼稚で部下の死なども全く意に介さない腐りきった人間だった。自己の大過失を隠すために無謀なガダルカナル作戦などを仕掛けて多くの部下を殺そうと意図し実行した。まさに狂人である。
それなのにそうしたことにこの本は切り込みが不足している。
期待して買ったのに・・・・。(泣)
呆れた…。こんなもんが「大人のための歴史教科書」なんて…。
買って損した。裏付けが全くなく、伝聞情報のみ。しかも全部匿名。石油はあったというが、論拠はまったく貧弱・・・。あったというより、わからないというべきだ。どっちみち、やられるなら、戦ったほうがいい。そう当時の上層部は考えていたのだ。国連を脱退したことで国際ルールを踏み外したと主張するが、実際は白人主義からの脱却である。そのくせして、米軍は国際法を守っていたというが、この時点であきれ返ってしまった。なら、東京大空襲は起きなかったろう。と。白人のご都合主義で作られた世界ルールにたった一人で(一国で?)立ち向かっていった先人たちの苦労を踏みにじっている、いわば偽装保守である。先皇陛下が最後まで何も言わなかったのは、立憲君主国家だったからである。大正デモクラシーの風潮が高まっていたあの頃、天皇が追認するだけになっていたのは、ごく自然である。
おまけに筆者は、東條英機首相を鬼か畜生とでも思わなきゃ気が済まないのだろうか。一億総特攻とか、最後まで戦い抜くというのが、上層部に叫ばれたというが、そこに国民の感情が入り込む余地が果たしてホントになかったのか。抑圧のみで4年近くも耐えられるのか。到底無理のように思う。なぜ、やめるわけにいかなかったか。簡単な話だ。ハルノートに屈服するわけにいかなかったのだから。なぜ、戦うことに疑問を持たなかったか。当たり前だ。東亜解放を掲げていたんだから。こんな簡単なことが解らないのか。はっきり言って、この本は、偽装保守の自虐史観でしかない。
古本屋で買ったほうが、よほどいい。
良くも悪くも入門編
全体の歴史の流れを理解するのに一定の役には立つ。
ただ、読み物としての面白さはあまり求めることはできない。
著者は保守を自称しているが、所々、首を傾げたくなる部分もある。そういう意味では教科書としても適正を欠くかもしれない。
ただ、それは戦争を扱った本であれば、どんな本だって批判はくるもので、この本も著しく偏向が見られたりするわけではない。
かの地獄への道は今も
腰巻きの塩野七生推薦に引かれて買った。太平洋戦争の初めから終りまでの日本軍と指導層の行動を追った新書である。
本書にあげられている軍の問題点のうち最大のものは、指導者が、戦争の全体像をまったく描かずに戦争を始め続けていたことだろう。つまり、どうなったら勝ちであるかを考えていなかった、と言うことだ。まさか、アメリカを占領しようと考えていた訳ではないだろうし、どこを占領すれば終りという全体像が本当になかったのだ。ひどい話だ。他にも、軍部の持っていた問題点が分かりやすく解説してある。
重要なことは、ここであげられている問題点はそのまま現在のわが国の政治と官僚の問題点であることである。大学でも、文部科学省の指導の通りの改革につぐ改革が行われているが、そもそも、どのような大学にするかと言う具体的なビジョンがまったく見えて来ない。他の組織でも同様な例は多いであろう。本書で取り上げられている問題は極めて今日的なものなのである。
一つだけ物足りなく思ったのは、ここまで分析すれば統帥権と立憲君主制の制度の不整合こそが、すべての問題の大元だったことは自明であるのに、そこをあまり追跡していない点だ。天皇が最後の最後まで軍部の決定に介入しなかったのは、立憲君主制に立っていたからである。明治体制を立憲君主制とする限り、これは正当な立場である。ところが、軍部は統帥権を振りかざして、最も政治的な活動である国防を政治から切り離してしまっていた。これが軍部の政治掌握と暴走を許したのである。統帥権が議会から切り離されている限りは、立憲君主制は不可能で、天皇は政治に関与せざるを得ない。この辺を書き出すと、かなりあからさまな天皇批判に通じるので、筆を鈍らせたのであろうか。
その点はともかく、本書は塩野七生の言う通り「かの地獄への道」がどのようなものであったかを理解する上で極めて良い本である。お薦め。
釣り禁止
本質を追究しようという意識が微塵も感じられません。
マーケティングの勝利!なんていって開き直って喜んでいたりするのでしょうか?
こういった類い本が、いかなる思想、立場、動機で企画され、書店に大量に平積みされていくのか…
その一連の流れの中に、あの戦争は何だったのか―という疑問を解消する糸口があるのかもしれません。
新潮社
「特攻」と日本人 (講談社現代新書) 昭和史七つの謎 (講談社文庫) あの戦争になぜ負けたのか (文春新書) 東條英機と天皇の時代 (ちくま文庫) 昭和史 七つの謎〈Part2〉 (講談社文庫)
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