素晴らしきかな!日本の考古学者たち
遺跡発掘に興味を持った小学生は、早稲田大学を卒業後、ヒッタイト文明 の鉄の秘密を解き明かすことを夢見て単身トルコに渡り、アナトリア文明の 2人の碩学の元で考古学を学ぶ。そしてついにカマン・カレホユック遺跡の 発掘調査を指揮・監督する僥倖を手に入れる。1984年に始まった発掘調査は 今年で20年を迎えようとしている。 この本はその「中間調査発表」である。遺跡発掘の全てがわかる本である。 考古学者は何を考えて遺跡を選ぶのか?どのように掘り進めていくのか? 得られた遺物の解釈は、そしてその年代推定は?すべてが実に面白い記録である。 学問的に極めて正統な手法で調査が進められているのが、門外漢の私にも 理解できる。余りに生真面目すぎるのが、ただただ尊い。この学問への誠実さ には頭が下がる。壮大なスケールの学問体系がこの世の中にはあるのだなと、 圧倒されてしまう。 著者を初めとする日本人5人の調査隊、そしてその資金をこれほどの長き に渡って援助し続ける日本の企業。学問的にそして精神的に事業を支えてきた 皇室関係者。全てが、なんと誇らしいことか。
NHK出版
鉄を生みだした帝国―ヒッタイト発堀 (NHKブックス 391) 天は赤い河のほとり外伝―魔が時代の黎明 (ルルル文庫) 天は赤い河のほとり 外伝―続 魔が時代(とき)の黎明 (ルルル文庫) シュメル―人類最古の文明 (中公新書) 天は赤い河のほとり 外伝―朔の月 (ルルル文庫)
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